雲のように、風のように。

最近、吐き気や蕁麻疹に悩まされています。
「吐き気 原因」「蕁麻疹 原因」で検索すると、必ず出てくるのがストレスの問題。
吐き気は治ったのですが、蕁麻疹の症状はまだ続いています。ストレスを軽減させるには、リラックスすることだけでなく、適度な運動も必要なようです。


晴天の日曜日、千葉県の名勝・鋸山に行ってきました。そして、相棒(デジタル一眼レフカメラ)のデビュー日です。
◆相棒との出会いは前回の記事をご覧ください→「はじめまして、相棒くん。

山頂までは、①麓から歩く、②「鋸山ロープウェー」を使う、③山頂駐車場まで自動車で行く、の3つの手段があります。今回は3つめの方法で行ってきました。
鋸山山頂駐車場から10分程歩き、鋸山ロープウェーの山頂駅に到着です。360度見渡すことができる山頂展望台があり、海の青と山の緑がとても美しい眺めでした。
海の向こうに見えるのは横須賀の港。富士山も見えるようなのですが、ここからは確認できませんでした。鋸山東京湾の景観を楽しんだ後は、「鋸山 日本寺」へ。日本寺の境内にも別の山頂展望台があるので、そちらを目指します。

山道を上ったり、下ったり。着いた先は、岩と緑でつくられた、生き生きとした光の世界。(ですが、「地獄のぞき」と呼ばれる迫り出した崖もあります)空と雲をより近くに感じる場所でした。
鋸山自然のエネルギーを吸い込みながら、一編の詩のことを思い出します。

「雲」 中江俊夫

一羽の鳥が
いなくなっても
山は
姿を消して
さがす

山が姿を消すと
空が 次第に遠のいていく
(誰かが 私のせいだと思う
だが それは私ではない)

「私は 遠くから
眺めるだけだ
次第に
近寄っていくだけだ」

山は 深い谷間までおりてさがす
一羽の鳥を見出さない
そして
山はだまってしまう

(誰かが 私のせいだと思う
だがそれは 私ではない)

「私は いつもその場所にはいなくて
失った言葉のために
遠くから 空をもとめているのだ」

最後の3行がすごく好きです。「私」は「雲」であり「自分自身」なのかなと思います。

その後は、日本一の大仏さまを拝むため、さらに歩くこと約20分。石像総高31メートルの、大きな大仏さまです。
大仏この大仏さまは、「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」と称し、世界平和や万世太平の大象徴として復元建立されたものだそう。なので私も、健康で穏やかで平和な暮らしを祈願してきました。

写真を撮りながら山を歩き、感じたことがある。それは『今日一日を笑顔で過ごせればそれでいい』ということ。
人生は一日一日の積み重ねなので、毎日ストレスを感じていれば、どんどん蓄積されてしまう。(それでは蕁麻疹だって治りはしないだろう)

だから、『なんか平凡な風景写真しか撮れなかったけど、相棒と一緒に撮るのは初めてだし、すごく楽しかったから、今回はそれでいいや』なのである(笑)

完璧にやりたい。上手くやりたい。人から認められたい。
そういった感情から解放されると、ふわっと楽になる。
『楽に生きるって、悪いことじゃない』
今ならそう思える。

amiko
編集者、デザイナー、宣伝のお仕事などを経験。現在は「デザインライター」として活動中。プログラマーとしてもお仕事をしています。好きなことは、読書、音楽(主にジャズ)、旅行。

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