TEDで学ぶ「デザイン思考」

TED

「TED(テド)」とは、「Technology Entertainment Design」の略で、世界各国、様々な分野で活躍されている方の講演会を開催し、その映像を配信している非営利団体ですYoutubeのチャンネルもあるので、ご存知の方も多いと思います。特に、260万回以上再生されている植松努さんの『思うは招く』のスピーチは有名ですよね。
その中でも今回は「デザイン思考」を学べる動画を2つ紹介したいと思います。

1、Tim Brown(ティム・ブラウン):Designers – think big!(デザイナーはもっと大きく考えるべきだ)

Tim Brownティム・ブラウンは世界的に有名なデザイン・ファームIDEO(アイディオ)の最高経営責任者であり、『デザイン思考が世界を変える』などの著書を出されている方です。
この動画では、現代社会において、「デザイン」は小さな分野に集中し(専門化され)、美やイメージ、ファッションを意味するようになっていることを指摘し、「デザイン思考」を新しい種類の問題に応用することの重要性について述べています。

Instead of defaulting to our normal convergent approach where we make the best choice out of available alternatives,
利用可能な選択肢の中からベストを選ぶという、従来の収束的なアプローチにとどまる代わりに、
it encourages us to take a divergent approach, to explore new alternatives, new solutions, new ideas that have not existed before.
「デザイン思考」は発散的なアプローチをとり、今までになかった新しい選択肢、新しい解決策、考え方を探索させてくれます。
But before we go through that process of divergence, there is actually quite an important first step.
しかし、その発散的なプロセスにいく前に、重要なステップが一つ存在します。
And that is, what is the question that we’re trying to answer?
それは、私たちが解決しようとしている問題は何かということです。

動画の中では、実際に取り組んだ課題の話も出てきます。
では、私が解決したい問題はなんだろう?
今切実に考えているのが、暑い夏をどうやって快適に過ごすか、ということです。エアコンを使わないと暮らせないけれど、そうすることによって二酸化炭素の排出量は増え、さらに外は暑くなっていくという負のスパイラルとジレンマ。こういった身近に起きている問題にも、「デザイン思考」を活用できるかもしれない。そんな可能性を感じました。

◆ティム・ブラウン:デザイナーはもっと大きく考えるべきだ
http://www.ted.com/talks/lang/ja/tim_brown_urges_designers_to_think_big.html

2、David Kelley(デビッド・ケリー):How to build your creative confidence(自分のクリエイティビティに自信を持つ方法)

David Kelleyデビッド・ケリーはデザイン・ファームIDEO(アイディオ)の創業者であり、スタンフォード大学dスクールの創設者で、『クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法』の著者としても有名です。
この動画では、心理学者のアルバート・ バンデューラが開発した「ごく短時間に人の恐怖症を治せる方法」によって、人は驚くほど変わることができ、「自分にはクリエイティブな才能がない」と、創造することに恐れを抱いている人も自信を持つことができるということを教えてくれます。

デビッド・ケリーは、癌になったことをきっかけに、自分の一番やりたいこと(できるだけ多くの人が、クリエイティビティに対する自信を取り戻せるよう手助けすること)に打ち込もうと決意します。

I survived, just so you know.
ちなみに言っておきますと、私は生き延びることができました。
I really believe that when people gain this confidence and we see it all the time at the d.school and at IDEO they actually start working on the things that are really important in their lives.
人々がこの自信(クリエイティビティに対する自信)を取り戻したとき、それをd.schoolやIDEOでいつも目にしていますが、彼らは自分の人生で本当に大切なことに取り組むようになります。
We see people quit what they’re doing and go in new directions.
それまでやっていたことをやめて、新しい方向に踏み出すのです。
We see them come up with more interesting, and just more, ideas so they can choose from better ideas.
より興味深い、より多くのアイデアを考え出すことで、より良いアイデアの中から選べるようになるからです。
And they just make better decisions.
そして、より良い決断を下すのです。

先月の投稿(大人も子供も楽しめる絵本)でブルーノ・ムナーリの絵本から、“創造性や独創性はアーティストだけのものではなく、みんなが潜在的に持っている共通のエネルギーなのだろう”と感じたことを思い出しました。まさにその通りのことを、デビッド・ケリーは述べていました。
“生まれつきクリエイティブな人とそうでない人がいる、なんてことはない。みんなに天賦のクリエイティビティがあるのだ。”と。
これから子育てを控えている方にも、ぜひおすすめしたい動画です。

◆デビッド・ケリー: 自分のクリエイティビティに自信を持つ方法
http://www.ted.com/talks/lang/ja/david_kelley_how_to_build_your_creative_confidence.html

amiko
編集者、デザイナー、宣伝のお仕事などを経験。現在は「デザインライター」として活動中。プログラマーとしてもお仕事をしています。好きなことは、読書、音楽(主にジャズ)、旅行。

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