小さな幸せを、お部屋に。インテリアデザインのある暮らし

インテリアデザインのある暮らし

 自室用にアッシュ材とラタンのかごめ編みで作られたキャビネットを購入したため、それに合わせるインテリアを考えました。自分のお気に入りのものを組み合わせてデザインを考えるひと時は、暮らしにささやかな幸せをもたらす時間であると感じました。

 まず、インテリアデザインを考えるにあたって、インテリアブランドの「Re:CENO(リセノ)」が著者となっている『ナチュラルヴィンテージで作る センスのいらないインテリア プロが教えるセオリー&アイデア』という書籍、および、「Re:CENO Interior School」のアプリで使えるAIシミュレーターを参考にしました。AIシミュレーターでは、自分の部屋の写真をアップロードすることで、AIが分析をして理想のインテリアを提案してくれるというサービスです。そして、その書籍とアプリで学んで実践したことは、以下の3点です。

インテリアデザインのある暮らし

1. お部屋に「フォーカルポイント」を作る

 「フォーカルポイント」とは、「焦点(focal)となる場所(point)」という意味の造語だそうで、お部屋の中で“無意識に目がいく場所”のことを指すそうです。私の場合は今回、キャビネットをフォーカルポイントと定め、まずはそこの上を重点的にコーディネートすることにしました。(試しにAIシミュレーターで、レコードやフォトフレームを用いたナチュラルな雰囲気のインテリアデザインイメージを生成してもらい、それも参考にしました)

 もし自分のお部屋の中で「よく目に入る場所が見当たらない」といった状況の場合、目線の高さとバランスを意識して、“目線の高さにあるものにポイントアイテムを置く”と良いそうです。例えば、ペンダントライトや壁掛けのアートや棚の上のディスプレイなどで、そこを整えるとお部屋の印象がガラッと変わり、良い変化をもたらしてくれます。

2. ディスプレイは「垂直」「立体」「平面」の3点セット

 背の高いもの、中くらいのもの、低いものという高さの異なる3つの要素を組み合わせてディスプレイすることは、大切な基本のルールだそうです。私も手持ちのお気に入りのものの中から、この3種類を意識して選びました。また、「垂直」「立体」「平面」で「三角構図」を作ることにもこだわりました。

インテリアデザインのある暮らし
  • 垂直:主役となるアート代わりのレコードとフォトフレーム
  • 立体:花瓶、生花、アロマストーン
  • 平面:トレイ代わりのお皿

 レコードはジャケットのデザインも大好きなBill Evans With Philly Joe Jonesの『Green Dolphin Street』と、Duke Jordanの『Flight To Denmark』です。曲を聴いてBill EvansとDuke Jordanが好きになり、昔新宿のディスクユニオンでレコードを探して購入しました。レコードを聴く環境もお金もないのに、レコードを買い漁っていた時期があり、一度も聴いたことがない所謂“ジャケット買い”したものもあります。(コスパとか役に立つかとか何も考えず純粋に買い物を楽しんでた時代って良いですよね)

 左側のジャケットデザインの黒縁と、トレイ(Nicolas Vahe Slate Board Long)のブラックカラー、Re:CENOのオンラインショップで購入したブラスカラーのフォトフレームで「黒の三角構図」を。そして、右側のジャケットデザインの静謐さを連想させるホワイトベースと、ヒグチユウコ展のポストカードのイラストの余白の白、生花のスターチス(ジュエリーホワイト)、ローダンセ(ピエロホワイト)、無印良品のアロマストーンで「白の三角構図」を、どちらも一体感を感じるようなバランスで配置してみました。

3. レピテーション「繰り返し」を活用する

 インテリアのテクニックとして、お部屋の中に同じ要素のものを繰り返し使うことで、まとまった印象が出るそうです。今回は「同じ色」(黒と白)と「同じ形」(レコードを2枚配置)においてレピテーションを意識してみましたが、他にも「同じ質感」「同じ素材」といった特定の要素を意識的に繰り返し取り入れるというテクニックを用いることが出来ます。

 今回たまたま繰り返しになっていたものとしては、花瓶のガラスとフォトフレームのガラスが同じ素材です。花瓶は群馬県桐生市にある「食と器 ming」というお店で数年前に購入したものなのですが、作者さんの名前を忘れてしまいました。コロンとしたデザインと曲線の模様がかわいらしくてとても気に入っています。また、今回は手持ちで良いものがなかったのですが、木製のオブジェクトを置くことで、キャビネットとの質感・素材でのレピテーションが生まれると思いました。

 自分のお気に入りのものを用いてインテリアデザインを考えることは、日常に小さな幸せをもたらします。また、ずっと同じものを置き続けなければいけないという訳ではなく、気分や季節などによって変えることができるのも、人生の楽しみになると感じました。また違うデザインも実践してみたいです。


・北欧のインテリアデザインについての記事「北欧のインテリアデザイン
・ジャズのレコードについての記事「旅するジャズ・レコード
・桐生市を訪れた時の記事「はじめましての風味

amiko
編集者、デザイナー、宣伝のお仕事などを経験。現在は「デザインライター」として活動中。プログラマーとしてもお仕事をしています。好きなことは、読書、音楽(主にジャズ)、旅行。

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