「デザイン」にはいろいろな意味がありますが、突き詰めていくと、「全体のバランスをとること」なのではないかと思います。
私はデザインを考えることが好きです。
今まで編集デザインや広告デザインなど、デザインに関わる仕事をしてきました。一日中Macに向き合い手を動かす仕事もあれば、クライアントとして制作会社に依頼して媒体を作ってもらう仕事もありました。
ですが、どんなにAdobeソフトが操れても、ディレクションが上達しても、「デザイン」はなにひとつ満足にできていなかったように思うのです。(だから会社を辞めてしまった、と)好きなことを仕事にしたはずなのに、なぜだろう…?
それは、「人生のバランスがとれていなかった」から。
こんな有名な言葉があるようです。(出典:「コーヒーの人 仕事と人生」)
人生というのは5つのボールをジャグリングしているようなものだ。1つのボールは仕事。1つは家族、1つは健康、1つは友達、そして最後のボールは誠実さ。そのすべてを空中に保ち続けているようなものなのである。しかし、ある日あなたは知ることになる。そのうちの1つはゴムボールで、残りはガラスだということを。
さて、たった1つしかないゴムボールはどれでしょうか。
それは「仕事」。なぜかと言えば、仕事はもし手放してしまっても、いつか戻ってくる。でも他のものは一度落としてしまったら、壊れたり、傷付いたり、ひびが入ったりしてしまう。それを理解出来れば、何が起きても、人生のバランスをとることが出来るだろう。
過去の私は、「デザインを仕事にすること」を重視していました。
ですが、それは「デザイン」のほんの一部に過ぎず、人生全体をデザインできなければ意味がないのです。
実は今日は、新しい職場の最初の出勤日。「全体のバランスをとること」を怠らなければ、下っ端でもきっといい仕事ができる。人生はもっとよくなる。
そして、「仕事」を「ゴムボール」ではなく、「スーパーボール」にしたい。スーパーボールは、全力投球で思い切り投げれば、その分強く跳ね返ってきます。うっかり落としても、全力で投げても、必ず返ってくる。投げやりは、ダメだけれど。
※写真は前職を退職した際にいただいたお花です。感謝。