梅雨の季節は、どうしても出不精になってしまいます。
でも、何か梅雨らしさを味わいたいと思い、紫陽花の絵を描いてみました。
紫陽花というと、鎌倉の明月院を思い出します。とても人気の紫陽花寺なので、朝早めに行かれることをおすすめします。
梅雨が明け、夏の暑さが和らいだら、また旅に行きたいです。
「放浪」千家元麿(せんげもとまろ)
私は旅へ行きたい
青い渓河のほとりに沿つて
大きな樹木の自由に交差したアーチの下を
梢を渡る快い鳥の声をきゝながら
しんかんとした道を歩きたい
朝早く、腐るほど露の下りた山道を登つてゆきたい
二頭くらゐ仔牛を追つて大きな少年が山の奥から出て来るのに逢ひたい
けれども私は東京にゐて
淋しくもの足りなく思ひながら
今に行かうと考へてゐる
旅に行きたいと思う気持ちは、今も昔も同じなんだなぁと感じます。