食品のパッケージデザイン、飲食店のメニューブック、食にまつわるデザインは、世の中にあふれている。
それらの多くはデザイナーの仕事によるものだが、「食べる」また「食べものをつくる」という行為そのものに真剣に向き合い、デザインされたものは一体どのくらいあるのだろう。
渋谷ヒカリエ「8/COURT」で開催されていた「第15回良い食品博覧会2017」に行ってきました。主催は「良い食品づくりの会」。約130社の生産者と販売店が加盟しており、美味・安心・安全な日本の食品を、次世代につなげるための活動をされているそうです。
カタログとWEBサイトに掲載されていた「4条件と4原則」にとても共感したため、下記に転載させていただきます。
【良い食品の4条件】
- なにより安全
―添加物や食品衛生の点で安心 - おいしい
―形状・色沢・香味・食感のすべてが「本物」 - 適正な価格
―品質にてらして安い値段 - ごまかしがない
―不当・誇張表示、過剰包装がない
【良い食品を作るための4原則】
- 良い原料
―確かな素性と、安全で良質 - 清潔な工場
―機械・整備の行き届いた手入れと清掃 - 優秀な技術
―品質を正しく見分ける眼と、素材の特性を引き出す腕 - 経営者の良心
―儲けよりも品質を重んじる「職人の心」を持ち、地球環境に配慮する
特に「良い食品の4条件」の四番目は、デザインを仕事にする上で考えるべきポイントの一つです。過剰包装、過剰広告、行き過ぎていると感じることはありませんか?
今回の博覧会の出展者一覧です。会場に行ってみると、魅力的な食品が他にもたくさん。全国各地の生産者会員の方々から直接、商品に関する説明を聞きながら買うことで、つくり手のこだわりと愛情を知りることができ、とても良い体験となりました。いつか実際に製造されている現場も見に行ってみたいです。
私が購入したのは以下の4点。
(左から)
1、大近製造グループ(大阪府)の「無塩せきウインナーソーセージ」
2、久保食品(香川県)の「くぼさんのとうふ」
3、チョーコー醤油(長崎県)の「一番だれ 生しょうゆ」
詳しくは次回の投稿で、食レポと共に紹介させていただきたいと思います。おすすめの食べ方も教えていただいたので、とっても楽しみです。早く食べたい!笑
食べる人も、食べものをつくる人も、食べものも、みんな生きている。
食べることは、生きること。
良い食品を食べることは、良い人生を生きること。
「食のデザイン」は、生きることに対して責任を負うのだと、改めて感じた一日でした。
【追記】
◆「無塩せきウインナーソーセージ」の食レポはこちら→「自然の色、自然の味。」
◆「くぼさんのとうふ」の食レポはこちら→「正直なおとうふ」