デンマーク旅行準備編(2)それでも春はやって来る

spring

新型コロナウイルスの欧州での感染拡大を受けて、4月末に予定していたデンマークへの渡航と、7月に発行を予定していたリトルプレスの制作を延期(場合によっては中止)することにしました。


まさか、と思いました。ヨーロッパでこんなにも早く、それも爆発的に感染が拡大するとは思っていなかったからです。未体験の世界不安、得体の知れない不可視的な危機、私は少し甘く見ていたのかもしれません。

現在(3月18日時点)のデンマークは、国境が封鎖され、街中で営業可能なのはスーパーマーケットと薬局のみで、ほとんど全ての人が在宅勤務や自宅待機を強いられ、10人以上の集会は禁止で違反した場合は高額な罰金が科されるなど、ウイルスの封じ込めに厳しく対応しているそうです。また、デンマーク政府は倒産や破産を防ぐため、ビジネスに対して多大な支援を行うそうですが、極めて困難な状況にあるそうです。

日本のニュースでは分からないデンマークの現地の状況を教えていただき、ようやく事の深刻さを理解しました。「当たり前の生活を当たり前に過ごすことが出来ていないのに、旅行者の私に何が出来るのだろう。ただ、足手まといになるだけじゃないか」と。平穏無事であることが、何よりも大切なのだと痛感しました。

しかし、航空券はすでに購入済みだったので、どうしようかなぁ、キャンセル料払うのは痛いなぁ、と思っていたのですが、問い合わせたところ、旅程の変更を受け付けしてもらえることが分かったので、今年の秋に変更してもらおうと考えています。こういう経験も良い社会勉強と思って、前向きに捉えることにします。

(【追記】その後、利用予定だった航空会社が運休となったため、旅程の変更ではなく、払い戻しとなりました。また、今秋にデンマークへ行ける可能性は低いです。)

楽しみも、予定やビジョンも、やりたかったことも、全て先送りになってしまって、違う形に変わってしまって、自分の非力さと無力さに、今は拍子抜けしたような、ぼんやりとした気分なのですが、また新たな目標や夢を見つけて、それに向かって頑張りたいと思います。

デンマークには、日本の桜を楽しめるスポットがあります。日本は桜が開花しました。上手く行かなくても、ダメになっても、それでも春はやって来る。その美しく強い力に、私は未来の希望を見るのです。


※本記事のアイキャッチ画像は、「Unsplash」を使用しています。

amiko
編集者、デザイナー、宣伝のお仕事などを経験。現在は「デザインライター」として活動中。プログラマーとしてもお仕事をしています。好きなことは、読書、音楽(主にジャズ)、旅行。

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