縦組みの文章で引用符(クォーテーションマーク)を使用する時、Adobe InDesignでどのように設定すると綺麗に表現できるか、というお話です。
まず、InDesignで何も設定を行わずに縦組みでテキストボックスを挿入すると、引用符は横組みのままで表示されてしまいます。(下の画像左参照)

これを単純に引用符も縦組みになるようにするには、InDesignの「環境設定」で変更できます。InDesign>環境設定>組版を選択し、「縦組みで引用符を横組み用として使用する」のチェックを外してみると、下の画像左のように、引用符が強制的に縦組みになります。ただし、これも綺麗な文字組みとは言えません。

そこで、今度はInDesign>書式>字形を選択します。字形パネル上で「等幅全角字形」の「縦組み用全角字形」に変更すると、下の画像左のように、日本語の縦組みで綺麗な引用符が再現できます。

このように和文組版は、縦組みと横組みで設定を変えなければいけない箇所があります。それが難しさでもあり、面白さでもあると思います。
※本記事のアイキャッチ画像は、「Unsplash」を使用しています。
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