リトルプレスのつくり方

リトルプレス

現在、初めてのリトルプレスを制作真っ最中。初めてのことは、すべてが新鮮で、手探りで、うまくいかないことが多くて、でも、楽しいものです。
「リトルプレスってなに?」「聞いたことある!興味ある!」「どうやってつくるの?」
制作しているうちに、そんな「?」や「!」をまるっと解決できるような文章を残しておきたい!と思い、キーボードを叩いています。自分自身が感じたことや考えたことのまとめではありますが、これから始められる方のお役に立てましたら幸いです。

リトルプレスってなんだろう?

リトルプレス」とは、一言で表すなら“少部数の出版物”で、個人で発行することが多く(企業や組織が発行する場合もあります)、通常の出版物と違って取次を通さず、直接書店と取引をして販売する雑誌や書籍と言えるでしょう。また、インターネットを使って販売したり、手売りをしたり、無料で配布したり、その販売・流通方法はさまざまです。
また、リトルプレスのことを「ZINE」と呼ぶ人もいますし、実際に“リトルプレス=ZINE”なのですが、リトルプレスは和製英語、ZINEは海外でも通じる(むしろ海外発祥の文化?)という違いがあります。なので、あえて分けるとするならば、下記のようになるのではないかと思います。

  • リトルプレス」→日本語で書かれていて、読み物が多い
  • ZINE」→写真・アート・イラストがメインで、日本語が少ない(もしくは英語で書かれている)

では、そんなリトルプレスをつくりたいと思ったとき、なにから始めればいいのでしょうか。

1、「誰に」「何を」伝えたいのかを明確にする。

リトルプレスの一番の特徴は、“紙媒体であること”です。単なる情報のみを伝えたいのであれば、わざわざリトルプレスをつくらなくても、インターネット上で発信する方がお手軽で便利ですし、検索によるヒットや、情報の拡散を期待することができます。

ですが、自分のオリジナリティを出したいコアなファンやテーマに特化したものをつくりたいページをめくる時間の流れや空間を大切にしたい、などの思いがある場合、リトルプレスは優れたコミュニケーションツールとなるでしょう。まずは、目的を明確にすることが重要です。

2、「言葉」「写真」「イラスト」など、伝えるための材料を集める。

材料は自分ですべてこしらえる場合もあれば、専門のライター、カメラマン、イラストレーターなどに依頼・発注する場合もあります。また、自分でこしらえる場合でも、人物や会社・お店などの取材をしたり、撮影の許諾を取ったりと、他者の協力が必要になることが多いです。もちろん、一人ですべてを完結することもできますが、制作の途中で第三者のアドバイスや意見をもらってブラッシュアップすることで、独りよがりではない作品に進化させることができます。

また、個人でリトルプレスを初めてつくる場合、後ろ盾も実績もないので、取材などの依頼を断られてしまうことも多々あります。ですが、そこでくじけない、諦めないことはとても大事!私も思い通りにいかないこともありますが、協力してくれる人、興味を持ってくれる人は必ず現れます。そんな人が一人でもいてくれたら、きっと前に進めるのです。

3、「材料」をどのようにデザインすれば伝わるかを考える。

リトルプレスのデザインにはInDesignやIllustrator・Photoshopなどのソフトを使って作業をするのが便利で効率がいいのですが、実際に手を動かす前に、まずは集めた材料をどうデザインするかを入念に考えることが重要です。

サイズ・ページ数・紙面レイアウト・印刷・製本・紙の種類など、考えることはたくさんあるのですが、これは1・2の段階からすでに考え始めておくべきです。台割やラフスケッチなどをつくりながら、試行錯誤して進めていき、ソフトで作業を始める前には、イメージをアナログに落とし込めていることが理想です。

印刷・製本方法は「ネット印刷」か「DIY(手製本)」のどちらかを選択することになります。ネット通販のメリットは、製品としてのクオリティが一定で保障されていること、そして、部数を増やすことで一冊当たりの単価を下げることができることです。デメリットとしては、納品されるまで仕上がりが分からないこと(追加料金を払ってサンプルを請求することができるところもあります)や、ある程度の部数を印刷しないとコストがかかることなどが挙げられます。下記は私も過去に使ったことがあるおすすめの通販サイトです。

  • graphic」→紙の種類が豊富に選べる(サンプルの資料請求も可能)
  • レトロ印刷JAM」→シルクスクリーンや版画に近い孔版印刷が特徴
  • スプリント」→問い合わせ対応がスムーズで親切

次に、DIY(手製本)のメリットは、なんと言ってもオリジナルの味のある作品をつくることができること、そして、少部数であればネット印刷に比べてコストダウンすることができることです。デメリットは、手作業な分時間がかかることでしょう。また、初めてDIYする際にはやり方を勉強する必要があります。製本で有名な「美篶堂」が出している書籍がおすすめですが、読んでも実際につくってみないと分からないことがある場合は、手製本のワークショップに参加してみるのも良いと思います。

以上が私の考えるリトルプレスのつくり方3ステップ「伝えたい」→「伝える」→「伝わる」です。書いていて思ったのが、このプロセスって他にもさまざまなことに応用できるのではないか、ということです。まずは今制作しているリトルプレスに全力投球して、この3ステップを体得したいと思います。


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amiko
編集者、デザイナー、宣伝のお仕事などを経験。現在は「デザインライター」として活動中。プログラマーとしてもお仕事をしています。好きなことは、読書、音楽(主にジャズ)、旅行。

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