自粛ムード漂う日本の片隅で、旅の続きを夢見ています。
1. 二ヶ月後の未来と希望
4月末〜5月頭にデンマークに行くので、少しずつ準備を進めています。(前回2018年の旅行記はこちら→「デンマーク旅行(9)旅はつづく」)今回はリトルプレスの取材も兼ねているので、デンマーク建築について絶賛勉強中。家づくりや暮らしについて、考えるきっかけになったり、興味を持ってもらえるような記事が書けると良いな、と思っています。
さて、そんなこんなでとても楽しみにしていたのですが、ここへ来て不安要素が…そう、現在世界中で問題になっている「新型コロナウイルス感染症」です。感染して重症化しているのは高齢者が多いですし、
日本では2月中旬以降、コンサートやスポーツ等、多くのイベントや行事が中止や延期になっています。もちろん、感染を拡大させないために、やむを得ない決断をされていると思います。ですが、健康であるにも関わらずイベントが開催出来ない仕事関係者や、イベントに参加出来ない消費者にとっては、大きな痛手であることは間違いありません。
予防と対策はとても大切です。しかし、「コロナウイルスが怖いからなんとかしろ!」「マスクが売っていないから早く流通させろ!」などと訴えながら、煙草を吸ったり身体に悪いものを食べたり飲んだりしている人を見ると、「生活習慣病は怖くないんですか?」「日本の国民医療費が増大し続けている現状をご存知ですか?」(→「医療費が過去最高の42兆6000億円、それでも進まない抜本的改革」)と思ってしまいます。健康と医療の本質的な問題はいつも見過ごされてしまっているような気がしてなりません。
自分自身はよっぽどのことがない限り自粛はしませんが、万が一旅先でコロナウイルスのことで差別されてしまうようなことがあったら、「日本人は綺麗好きです。私は今とても健康です。(Japanese are cleanly people. Also, I’m very healthy now.)」と返したいと思っています。そう言えるように、二ヶ月後の未来も絶対に万全の状態でいたいですし、自粛ムードに飲み込まれてマイナスの感情に支配されないようにしたいです。
2. 今、デンマークの気になるスポット
時間があったら訪れたい、気になっているデンマークのスポットをまとめました。
CopenHill
2019年の秋にオープンした「CopenHill」は、排出物をフィルター処理する技術のおかげで、“世界で最もクリーン”と言われる新しい「廃棄物発電所」の上に建設された、スキーやハイキングなどの山岳スポーツを楽しむことが出来る施設です。
山に囲まれた地方出身の人間からすると、人工的な施設で山岳スポーツが出来ること自体にはあまり魅力は感じないのですが、山も丘もないデンマークではとても面白い試みですし、2025年までに「カーボン・ニュートラル・シティ」(※CO2の排出と吸収がプラスマイナスゼロになること)を目指すコペンハーゲンを象徴するような存在だと思います。
The New Hans Christian Andersen Museum
2020年にデンマークのオーデンセにオープン予定の新しい「Hans Christian Andersen Museum」です。設計を手掛けているのは、新国立競技場を設計したことでも有名な、建築家の隈研吾氏。イメージ写真を見ると、格子状の木材とガラスのファサードと、緑溢れる屋根がとても印象的です。
アンデルセンの物語の世界観と精神をどのように体現しているのか、とても興味があり訪れてみたいのですが、二ヶ月後には恐らくまだオープンしていないと思われます。またの楽しみに取っておきます。
Ordrupgaard / Finn Juhl’s House
2019年12月にリニューアルオープン予定だった「オードロップゴー美術館(Ordrupgaard)」。しかし、公式サイトを見る限りでは、庭には入れるようですが、美術館自体はまだ閉館しているようです。また、美術館の敷地内にある「フィン・ユール邸(Finn Juhl’s House)」も閉館中のよう。二ヶ月後にはオープンしているのでしょうか。前回行けなくて残念だったので、出来れば行ってみたいです。
設計を手掛けたのは建築家のザハ・ハディド氏ですが、リニューアルによって行われる新たな地下拡張は「Snøhetta」というノルウェーのオスロとニューヨークに拠点を置く有名な設計事務所が手掛けているそうです。
BLOX / DAC
2018年5月にオープンした複合施設「BLOX」、中には「デンマーク建築センター(DAC)」が入っています。コペンハーゲンの中心部に位置する、まさにデンマーク最先端のスポットと言えるでしょう。展示だけでなく、コペンハーゲンの建築を巡るガイドツアーも行なっているようです。
行きたいところややりたいこともそれなりにありますが、如何せんあまり贅沢も出来ないですし、無理矢理に詰め込んで体調を崩したら元も子もないので、自分の出来る範囲で、無理をせず、リトルプレスの制作のために尽力したいと思います。テーマは「暮らしと住まいのデザインについて考える旅」です。ネクスト・ストーリーもマイペースに頑張ります。