クリエイティブに生きるための「人生の教科書」

ファンタジア

偉大なデザイナーはたくさんいる。
しかし、偉大なデザインの先生は、ブルーノ・ムナーリだけかもしれない。

ブルーノ・ムナーリの『ファンタジア』の帯には、工業デザイナー・深澤直人氏による言葉が記されています。
この本はまさに、デザイナーの教科書です。ですが、決してデザイナーのためだけのものではありません。子どもの指導書としても活用できますし、“クリエイティブに生きる”ための「人生の教科書」にもなり得るのです。
その理由はただひとつ。この本が、“すべての人間は「ファンタジア」「発明」「創造力」「想像力」の能力を持っている”ということを教えてくれるからです。
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「場所」×「時間」の法則

「場所」を突き詰めていくと、そこには必ず「時間」が存在します。
「公園」を例に考えてみると、春夏秋冬、そして、清々しい「朝」、賑わう「昼」、静かな「夜」で、それぞれ違った表情に出会えます。
『遠くへ行きたい』と思ってもそれがすぐに叶わないとき、『身近な場所や好きな場所の、いつも行かない時間帯に行ってみる』のはどうだろう。
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人間の行動に寄り添うデザイン

デンマークデザイン

日本とデンマークの修好150周年事業の一環として、日本で初めて「デンマーク・デザイン」に特化した展覧会が開催されています。
展覧会は今回が“初めて”ではありますが、すでにデンマークのデザインは、家具やインテリア、テーブルウェアなど、日本でも好まれ、暮らしに取り入れている人も多くいます。
また、19世紀末の<ロイヤルコペンハーゲン>に日本の美術(ジャポニスム)から影響を受けてデザインされたものがあったり、木(自然素材)を扱う日本のものづくりの技術がフィン・ユールのデザインした家具に活かされていたりと、実はデンマークと日本のデザインには、共通する感性や美意識が存在します。
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「日本品質」とデンマーク・デザイン

Denmark × Japan

今年(2017年)は、“日本とデンマークの外交関係樹立150周年の記念すべき年”だそう。
そんなメモリアルイヤーにぴったりの記事を、WEBマガジン「DANISH™」で発見したので、そちらを翻訳していきたいと思います。

◆今回翻訳する記事はこちら→Japan States Quality
◆「DANISH™」翻訳第一回目の投稿はこちら→「あなたがデンマーク・デザインに夢中になっている5つのサイン
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紙もので「デジタルデトックス」

紙ものあつめ

iPhone(スマートフォン)にインターネット、今や生活に欠かせない存在です。
ですが、接する時間が濃くなればなるほど、ちょっと距離を置きたいなぁと感じるときがあります。そんなとき手にするのは、やはり「紙もの」。
紙ものに触れることは、一番手軽にできる「デジタルデトックス」だと思います。
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音楽とアートとデザインの不思議な関係

オットー・ネーベル展

ずっとやりたいと思っていたジャズピアノ、ついに始めました。
ジャズの理論を基礎から学び始めて改めて気付く、ジャズという音楽の奥深さ。

『この奥深さの正体は、一体何なんだろう?』

それは、ジャズが「アート」な側面と「デザイン」的な側面の二つの顔を持っているからなのではないかと考えました。
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「シンプル」なだけじゃない、フィンランドデザインの魅力

フィンランドデザイン展

フィンランドは国土の約7割を森林に覆われ、18万以上の湖を抱く、まさに「森と湖の国」。
また、ムーミンの生みの親であり芸術家でもあったトーベ・ヤンソン(1914-2001)や、「Marimekko(マリメッコ)」でデザイナーとして活躍したマイヤ・イソラ(1927-2001)など、日本で「北欧デザイン」と聞いて真っ先に思い浮かべられることが多いであろう、代名詞的存在を輩出した国でもあります。
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